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程度の知らない人

 喧嘩がエスカレートするあまり、殴る蹴るの果てに相手を殺してしまったり泣く子を黙らせたい親のわがままな体罰で死ぬまで攻め続けたりと、「 程度の知らない人 」が多くなったと思いませんか?  未成年者に多いのが最初の事例で、初めはいたずらや冗談のつもりがエスカレートして口喧嘩となり、そこから殴る蹴るの大喧嘩に発展して、挙句の果てには相手を死に至らしめてしまう。  また、若い夫婦に多いのが後の事例で、これも最初はしつけのつもりが度を越して、泣きわめく我が子を黙らせたい思いから起こす体罰が徐々に虐待に発展し、それを繰り返すうちに限度を超えてしまう。   このような事件を起こしてしまう人の背景には一体何があるのでしょう。   まず、思いつくのは人の痛みが分からないということでしょうか。  取り返しのつかない事になるまでエスカレートする前に、相手の立場に立って、「自分が言われたら…自分がされたらどう思うか」を考えてみるべきですが、たぶん、このような冷静な判断ができない人なのだと思います。  それでは、なぜ、このような「 程度の知らない人 」を作ってしまうのでしょう。そこには、幼児期のしつけや情操教育が如何に行われたかが大きな要素となっていると思うのです。遅くとも小学校に入学するまでに教育されてしかるべきではないでしょうか。  しかし、中には、夫婦共働きで家族間の交流が少ない環境で育ち、情操教育など受けられずに「身体だけが大人」の人を作ってしまう家庭も多いと思います。それでも、祖父母らが家にいて、子どもの面倒をみることができる家庭環境にある場合は、このようなことは起こりにくいと思うのです。  それが、核家族化が進んでしまった現在では、すでにそんな核家族で育った大人が結婚して子どもができ、その子らが大人になっている現況です。そこには、祖父母は存在しません。人は施設で老い病院で死んでいく時代になったのです。  だから、 人が生まれ、どのようにして死んでいくのかを知らない人がたくさんいます。 核家族のため、また、兄弟がいない一人っ子が多いため、人が生まれ、成長し、老いていくプロセスを互いに分かち合うことができないことから、 生まれてくる喜びや死んでいく悲しみを知る由もありません。  このような家庭環境では情操教育などできるはずはなく、無感動で、人の痛...

鉄は熱いうちに打て

「女子高生が教室で同級生刺し重傷!殺人未遂で現行犯逮捕!」このニュースに驚愕 女子高生が教室で同級生刺し重傷 殺人未遂で現行犯逮捕 横浜 2010年6月15日14時39分配信 産経新聞   15日午後0時25分ごろ、横浜市港北区篠原台町の私立清心女子高校から、「生徒が同級生に刃物で刺された」と119番通報があった。神奈川県警港北署員が駆けつけると、高校1年の女子生徒(15)が教室で同級生に右脇腹を刃物で刺されていた。女子生徒は病院に運ばれたが、重傷という。同署員が同級生の女子生徒(15)から事情を聴いたところ、刺した事実を認めたため、殺人未遂の現行犯で逮捕した。  事件発生時は、2時間目の国語の授業中で、女性教諭が黒板に向かっていたところ、教室の後ろ側が騒がしいため振り返ると、女子生徒が刺されていたという。  もう…これは異常事態ですね。動機が何であれ、今の子どもたちが如何に道徳意識に欠けるかを露呈したように思います。  しかも、女子生徒(男子生徒でも異常ですが…)が、学校に刃物持参(明らかに計画的)で登校し、授業中(相当な殺意)に犯行に及ぶなんて…。私には想定すら出来ません。  これはもう…絶対に異常事態です。子どもたちの道徳教育を早急に見直さなければ、この子たちが大人になって無秩序な社会を産み出し、この子ら自身が不幸を背負うことになりかねません。   「 鉄は熱いうちに打て! 」 と言います。(この意味は「鉄は、熱して軟らかいうちに鍛えよ。精神が柔軟で、吸収する力のある若いうちに鍛えるべきである、というたとえ。」であり、決して叩いたりして虐待してはいけませんよ!)  小さい頃から、人として社会(ここでいう社会とは、集団社会のことであり、保育所等も含みます。)に出る前に、人前で、あるいは相手(他人)に 「やって善い事と悪い事」 の区別がつけられるように、このことだけを意識して育ててほしいと思います。  この 「善悪の区別ができること」 が、人として生きていくうえで最低限必要なルールです。これさえできれば、他の学力等は成長とともに自然に身についていくものだと思います。善悪の区別ができない子どもに、たとえ学力や技術を身につけさせたとしても、その能力を悪事に使ってしまうことになっては元も子もありません。  ここで、子どもたちを正しく育てる...